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日本キャステム株式会社 技術営業顧問 株式会社制振技術研究所 代表取締役 奥屋嗣之 著 |
~ もくじ ~ |
連続移動するステージ等の位置を精密に検出する必要がある場合に,測定データのノイズ成分を除去する必要があります。 そのノイズ成分の除去をするために,ローパス・フィルタの使用を考えてみます。 除去すべきノイズ成分の周波数が極めて高く,ローパス・フィルタの時定数が十分に小さい場合は問題ありませんが, そうでない場合はステージ速度に時定数を乗じた位置ずれが発生し,この位置ずれを補正する必要があります。 また,ステージ速度が変動する場合には,その変動による位置ずれの補正も必要となります。 比較的低い周波数領域のノイズ成分が問題となるケースとして,ステージの精密位置測定用に用いられるレーザ干渉計の非線形誤差成分があります。 この非線形誤差成分はレーザ干渉計の光学系に由来するもので,レーザ波長の1/4又は1/2の位置依存変動成分であり, 通称ラムダエラー(λエラー)と言われています。 ラムダエラーは移動速度に比例した周波数のノイズ成分として検出され,レーザ波長とステージ走行速度にもよりますが, 数kHz ~ 数百kHzの周波数領域となります。 ここで紹介するのは,このようなニーズに対して具体的な解決手段を提供することが出来るデジタル・フィルタの技術内容です。